「どのくらいの頻度で通ったらいいの?」
「できるだけ通う回数は少なくしたい」
「1回で治したい」
「早く、最短で治したい」
「治療効果を最大限に引き出したい」
「リラックスした状態を長続きさせたい」
「どういう通い方が効果をあげられるの」
「一回やったら1ヶ月ぐらいは楽でいたいな」
皆さんさまざまな疑問や希望があると思います。
つまるところ皆さんの関心は
「鍼灸治療の効果はどのくらい続きますか?」
「その効果維持するために最も効率的な通い方は?」
大きくこの2つ知りたいわけですね。たぶん。
結論からいいますね
効率的な通い方は
初回日→初回日の翌日→初回日の翌週→初回日の翌月
にできるだけ近づけた通院プランが望ましい
です。
結論だけ知りたい人はこの先の記事は関係ありませんので、ここから先は理由も知りたいという人だけお読みください。
まずは、前者の「どのくらい楽な状態(治療効果)が続くか」と言う質問に絞ってお話ししていきます。
患者さんにとってはどのくらいの長さの期間、楽な状態が続くかと言うのはとても関心のあることだと思います。
一方で治療家はこの質問を別の見方で捉えています。
どうしたら、楽な(快適な)状態を維持できるか?
患者さんはどのくらい治療効果が続くのかということを治療家さんに質問されますが、
この質問のホントに聞きたいことは
「どうしたらこの楽な状態を長続きさせることができるか?」
「少ない頻度で効果は維持したい」「来店回数はなるべく少なく、でも不調は出ないギリギリで通いたい」
と言う希望から出てきているのではないでしょうか。
ですから、治療家さんはどのぐらい続きますかと言う質問に対して経験則から1週間とか1ヵ月などと答えたりしますが、
患者さんが聞きたい事はそんなことでは無いのに…
それならどうしたら楽な状態は維持できるのでしょうか
どうしたら効果を長続きさせることができるのでしょうか
「どうせ、セルフケアとかストレッチをしろとか食生活を改善しろとか言うんだろう」
と、考えられる方もいるのではないでしょうか。
たしかに、私たちは治療を受けると必ずと言っていいほど、先生からはセルフケアの大切さを説かれることが多いです。(今からお話しする内容もセルフケアの話も含まれてきますが、みなさんがイメージされているセルフケアとはだいぶ意味合いが違います。)
「セルフケアは続かない…」
「セルフケア続けて自分で治せるほど意思が強ければ、そもそも人に頼らない」
そんな声がどこからか聞こえてきそうです。
どのくらいの頻度で通えばいいの?と言う質問から少し話がそれるようですが大切なお話なのでもう少しばかりお付き合いください。
そもそもの原因であるコリや緊張は、私たちが自らつくりだしている。と言うことを私たちはしばしば忘れがちです。
魔法使いのような人が、あなたの肩に手を当てて呪文を唱えると、あなたのくびと肩の緊張は強まりその魔法はマッサージを受けないと解けない、、、
なんてことはありません。
パソコン画面に向かいながら自ら緊張を作り出しているのです。
スマホを抱えながら肩こりを作っているのです。
ここで問題となるのが、この緊張が無意識に作られていると言うことです。
緊張感を持って真剣に行われている会議に参加したり、
ハードなクライアントさんに説明するための資料を作りながら、クライアントさんの顔思い出したり、
一生懸命好きなインスタグラマーやyoutuberみたり
私達は意識せずともつい緊張を体に蓄積していきます。
私はこのようなストレスでつくり出す緊張を「鎧を装着する」といった言い方で表したりします。
マッサージセラピーやリラクゼーションのセッションはこの装着してしまった鎧を脱ぐ行為に似ているなと感じています。
私は小さい頃よくスキーに連れて行ってもらいました。
私はスキー場で雪遊びができることが嬉しくてゲレンデのオープンと同時に朝1番のリフトに乗ってスキー場滑りまわり走り回り、お昼もできるだけさっさと済ませて、できるだけ長くゲレンデでスキーをしていたことを覚えています。
そして、ナイターまで滑ってスキーのロッカールームに戻ったときに、きつく締め上げて履いていたスキーブーツのベルトの強さに初めて自分の足が一日中圧迫されていたことに気づくのです。
ブーツを脱ぐこの瞬間も最高に気持ちいいのですが、
皆さんも1日中履いていた皮のロングブーツを脱いだときの足の開放感を思い出していただければわかってくれるとおもいます。
そして私たちが無意識に身に付けてしまった緊張と言うのはこのブーツに例えると厚みが0ミリメートルで無色透明なわけです。いつの間にか身に付けてしまっているのでなかなか気づくことができません。
しかし、何かのきっかけでこの透明の物に気づくことができたら、あなたは私が一日中スキーをした後にロッカールームで感じたブーツを脱いだときの幸せを味わうことができるのです。
そしてブーツを脱いだ元の自然な感覚を思い出すのです。
はなしを元に戻しますと、
「通いの頻度」は
やっとこさ脱いだブーツを、再び履いてしまって
そのブーツを履き続けながら
「すいません、このブーツいつまで履いてればいいのでしょうか?」
と言っている話とも言えます。(ちょっと無理矢理な説明ですが汗)
私たちの体はとても賢くて、
いちど元の状態を思い出すことができると自然にコリや緊張の状態を意識にあげることができます。
意識にあげることができると無意識に作られる緊張などにも気づくことができ、自ら体の緊張を緩めていけるようになります。
しかし、この感覚はしばらく経つと忘れられます。
この
「カラダをゆるめる」
→「自然な状態を思い出す」
→自らの緊張に気付く」
→「無意識的な緊張を減らす」
→「忘れる」
→「カラダをゆるめる」
ループをどんどんつくっていくことで、マッサージの効果はどんどん大きくなり、自分でできるセルフケアも広がっていきます(しかも、自動的に)。
思い出す量 > わすれる量
とならなければ勿体無いですよね
通いの期間が長くなれば「わすれる量」が増えますが、
カラダは学習(楽な状態を思い出していきます)するので
できるだけ学習効率の良いサイクルというのがマッサージ効果を最大限に引き出すことができる通いの頻度なのです。(もちろん個人差はありますのであなたにとって最高のサイクルを見つけていけると良いと思います。)
身体が効率的に楽な状態をつくっていけるサイクル(通いの頻度)が最初にあげたサイクルなのです。
初回日→初回日の翌日→初回日の翌週→初回日の翌月
例、6/1,6/2,6/8,7/1の計4回通う
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